歯周病と全身の健康

歯周病と健康

健康を保つ為には、“全体”を良く知ることが重要と考えられるようになりつつあります。何かを飲めば健康になる、何かをすれば健康になるというものではなく、いろいろな面で健康的な生活環境に持っていくことが大切と言うことなのです。
例えば、青魚を食べると頭が良くなると聞いてたくさん食べても、実際にはそれだけで頭が良くなることはありません。お酢を飲むと痩せると聞いてお酢ばかり飲んでいても、実際にはそれだけで痩せることはないでしょう。常に最も重要なのは、全体を改善することなのです。
近年注目されている歯周病と糖尿病の関係ですが、糖尿病の人が重度の歯周病となる可能性は通常の2〜3倍高いという報告があります。また、歯周病を持つ人は糖尿病を悪化させやすいという話しもあるようですから、相互に症状を悪化させていることが予想されます。
糖尿病だけではなく、動脈硬化、早産、骨粗鬆症などが歯周病により発症、進行のリスクが高まることも報告されているようです。つまり、健康を維持する為には全体を見ることが大切なのです。

歯周病との関係が指摘されている主な病気

では、歯周病との関連が指摘される病気を見ていきましょう。
糖尿病
既に述べましたが、糖尿病の人は歯周病になりやすく、また、歯周病を持っていると細菌感染によってインスリンが効きにくい体質(インスリン抵抗性)になるとも言われます。歯周病の改善で糖尿病が改善したという報告もあるようです。
肥満
糖尿病などの生活習慣病と関係の深い肥満ですが、肥満者ほど歯周病になりやすい、なっている人が多いという報告があります。
早産
女性で歯周病を持っている場合、低体重児早産になるリスクが増大すると言われています。中度以上の歯周病を持つ場合、早産のリスクが7倍にも高まると言うデータもあるようです。
動脈硬化
歯周病のような細菌感染が動脈硬化を悪化させるという説があります。細菌そのものが血管を傷めたり、細菌に対する防衛反応が動脈硬化を引き起こすというような説です。動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞の原因とされており、注意が必要な病気です。
肺炎
通常肺に歯周病菌が入り込むことはありませんが、抵抗力が弱い高齢者などの場合、歯周病菌が肺に感染し、肺炎になってしまうことがあるようです。
その他
歯周病菌は歯周ポケットにある血管から全身に送られてしまうので、上記したもの以外にも様々な害をもたらす可能性があると考えられます。一部では骨粗鬆症との関連も指摘されています。